全世界で20億人超える利用者を抱えるFacebookの創業者であり、社長のマーク・ザッカーバーグ。彼がどのような人生を歩んできたのか振り返る。
幼少時代
0歳 ニューヨーク州ウェストチェスター郡ホワイト・プレインズにて出生
- 歯科医の父親と精神科医の母親の元に生まれる。
- 父の教育方針は、周りに流されることなく、自分の意思でやりたいことを見つさせることだった。マークが本気でやりたいと思うことなら、金を惜しまず投資した。

出典:Thin maker
学生時代
12歳頃 中学時代、家庭教師をつけプログラミングを学ぶ
- 父は、コンピューターが世界を変えると予見していたため、当時発売されたばかりのパーソナルコンピューターを購入した。
- すると、マークが、コンピューターに異常な興味を示したため、父はマークにプログラミングのソフトウェア開発者の家庭教師をつけた。
- マークは、すぐにプログラミングにのめり込み、父が経営する歯科医で使用できる患者来院を知らせるソフトウェア「Zucknet」を作成した。
- 約1年で家庭教師から「もう教えることはない」と言われるまでに知識を蓄えた。
16歳頃 地元のアーズリー高校に入学するも、2年で転校を決意する。
- マークは、成績優秀で、高校で学ぶべき内容を高校2年生の時に全て学び終えており、学校に行く意味を見出せなくなる。
- マークが父に「学校を辞めたい」と告げると、父は「学校は学業を学ぶのが目的なのではなく、人と人との繋がりを学ぶ場所なのだから3年間行きなさい」と反対される。
- 父は、今の学校ではなく、他の学校に通うことを勧め、マークは自宅から300km離れた秀才が集まる私立高校Phillips Exeter Academyに移ることになる。
- 親元を離れた初めての寮生活をこの時に始めている。
17歳頃 Synapse Media Playerを開発
- マークは友人と共に、音楽の趣味を学習して好みに合わせた曲を再生してくれるソフトウェア「Synapse Media Player」を開発した。
- このソフトウェアをネット上に無料で公開し、発表から数日で数千件もダウンロードされた。
- また、マイクロソフトから「Synapse Media Player」を100万ドルで買い取りたいと連絡が来たが、お金儲けのために作ったものではないため、売るつもりはないという返答をした。
18歳頃 ハーバード大学入学
- マークは、高校で科学と古典で表彰されるほどの優秀な成績を修めて卒業。ハーバード大学に入学し、心理学とコンピューターサイエンスを専攻した。
- マークは、入学してしばらくすると「Cource Match」というサイトを開設。
- このサイトは、ハーバード大学のどの学生がどの授業を取っているのかが一覧で分かるサイトで、学生達に急速に普及した。

photo credit: Elaine Chan and Priscilla Chan MarkZuckerberg-crop.jpg via WIKIMEDIA COMMONS (license)
Facemashを開設
- マークは、「Cource Match」に次ぐ、人気となるサイトを作ろうと「Facemash」というサイトを開設する。
- このサイトは、二枚並べた写真のうち、美女はどちらか?を選択していく格付けサイトだった。
- 写真は、マークが大学のネットワークに無断で侵入して取得した在学生の顔写真であり、学校側はその事実を確認するとマークの学内ネットワーク利用を禁止し、処罰した。
経営者時代
20歳頃 Facebookを開設
- マークは、大学の寮で相部屋エドゥアルド・サベリンと共に、ハーバード大学の学生同士で交流が図れるSNS「facebook」を開設した。
- 数日で、スタンフォード等、他大学から利用希望が届いたため、アイビーリーグに属する大学の学生にも開放し、大学生にとっての新しいコミュニケーションツールとなった。
- Facebookの最初の従業員はYoutubeの創業者であるスティーブ・チェンだった。
21歳頃 ベンチャーキャピタルから1270万ドルの出資を受ける
- Facebookの人気に気づいたベンチャーキャピタルAccel PartnersはFacebookに1,270万ドルを投資した。
- この資金を元に、従業員を増強し、新機能を増加させ、サイトを一般にも公開した。これによって登録者数は一気に拡大した。
23歳頃 マイクロソフトから2億4000万ドルの出資を受ける
- Facebookは、マイクロソフトと広告に関する独占的契約、Windows LiveおよびXbox Liveとのシステム統合で合意した。
- 同時に、マイクロソフトはFacebookに2億4,000万ドルを出資し、同社の株式1.6%を取得した。
26歳頃 フォーブス誌が発表した「世界で最も若い10人の億万長者」の第1位に選ばれる
- 経済誌「フォーブス」が発表した「世界で最も若い10人の億万長者」の第1位に当時25歳の最年少でランクインした。推定総資産額は約40億ドルだった。
- マークザッカーバーグの創業を描く映画『ソーシャル・ネットワーク』が公開される。
28歳頃 FacebookをNASDAQへ上場させる
- 上場時の時価総額は900億ドルを超え、マークは193億ドルを手にした。
28歳頃 大学の同級生と結婚
- マークは、ハーバード大学医学部に通っていた同級生プリシラ・チャンと結婚した。
- 妻が中華系アメリカ人ということもあり、マークは簡単な中国語を話すことができる。
最大のリスクは、一切のリスクをとらないこと。非常に変化の早い世界で、唯一失敗が保証されている戦略はリスクをとらないことだ。
(出典:How to Build the Futureでのインタビュー)